昨今物価高騰が目覚ましい状況にありますが、皆様の会社もしくは支援先では
材料や商品の仕入代金の価格高騰にお悩みではありませんか?
また、人件費の高騰や外注費も同じく目を見張るものがあるかと思います。
そのような状況の中、どうしてもお客様に価格転嫁していかないといけないわけですが、
皆様はどれだけの価格転嫁が必要か把握されていますか?
本日は価格転嫁に必要な情報を効率的に収集し、どれだけ価格転嫁を行えばその後の業績がどのように推移していくかシミュレーションできるすぐれモノ無料ツールをご紹介します。
公表しているのは埼玉県です。
下記からダウンロードできます。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0801/library-info/kakakukoushoutool.html#download
お時間あるようでしたら、ぜひダウンロードしてみてください。
このツール本当に良くできていると思いませんか?
ツールは2種類あって、
「価格交渉支援ツール」と
「収支計画シミュレーター」があります。
「価格交渉支援ツール」のほうは、業種別に原料価格の推移や労務費・最低賃金の推移が把握できます。
「収支計画シミュレーター」のほうは国内企業物価指数と輸入物価指数を基礎として必要な価格転嫁を行わない場合、どのように企業の損益が推移していくかシミュレーションできます。
特にこの「収支計画シミュレーター」が凄いです。
何が凄いかというと、実際に試してみると分かるのですが、価格転嫁を行わないと絶望的なぐらい悲観的な将来がシミュレーションされます。
価格転嫁すなわち「値上げ」ということですが、「値上げ」については顧客離れや失注などの不安で強いメンタルブロックがかかっている方が多いかと思います。
そのような方にもこのシミュレーション結果を見ていただくと考え方が変わることが多いです。
確かに「値上げ」は大きな勇気がいりますが、実は「値上げ」による多少の顧客離れは恐れるに足りないものです。
次回はそちらについて解説します。